こんにちは!たこぷーです!
モルトウイスキーの製造工程について詳しく解説第1弾!
精麦!!
ウイスキーの原料となる大麦麦芽、別名モルトを作るとても大切な工程です。
モルトがなければウイスキーは始まりません!
ということで、この記事では精麦について詳しく解説していきますね!
あ、私ですか?
私たこぷーはこんな人です。
それでは最後までご覧ください!
この記事でわかること
精麦とはなにか
ウイスキーは超絶美味しい
Contents
ウイスキー作りに欠かせない精麦とは何か?
ウイスキー作りに欠かせないのがモルト(大麦麦芽)です。
精麦とは主にモルトを作り出す工程で、モルティングとも呼ばれます。
ざっくりした流れ
- 大麦を収穫
- 大麦を1~2カ月ほど寝かせる
- 大麦を水に浸ける
- 大麦を発芽させる
- 大麦を乾燥する
- 大麦の芽を取る
それでは、モルティングの作業工程を詳しく見ていきましょう。
収穫~侵麦
以下、おおまかな流れになります。
- 大麦を収穫
- 発芽時期になるまで1~2カ月ほど自然乾燥させる
- 粒の大きさごとに分ける(選粒)
- 水に浸して麦に多くの水を含ませる
大麦を収穫
原料となる大麦を収穫します。
大麦には主に二条大麦と六条大麦がありますが、ウイスキーにはデンプンの多く含まれている二条大麦を使用します。
一般的には春に蒔いて秋に収穫します。
発芽時期になるまで1~2カ月ほど自然乾燥させる
大麦は発芽させることが必要になるのですが、収穫したての大麦は発芽の準備が整ってません。
ここは焦らずに1~2カ月ほど休ませてあげることで、大麦は元気に芽を伸ばすことができるようになります。
粒の大きさごとに分ける(選粒)
収穫した大麦の粒は大きいものから小さいものまでバラバラです。
当然栄養価や成分もバラバラですから、このままだと出来上がるウイスキーの品質にバラつきが発生し影響がでてしまいます。
大麦の大きさ別に3種類くらいに分けてあげると、大麦たちは不公平なく喜びます。
水に浸して麦に多くの水を含ませる
寝かせた後の大麦は15%程度の水分を含んでいますが、発芽にはもっと水分が必要です。
スティープと呼ばれる大きな槽に大麦と水を入れて、浸す→放置→脱水を繰り返します。
大麦の水分が45%程度になったらいよいよ発芽の準備完了!
元気な芽が出るようになりました!
撹拌~発芽
必要な水分を得た大麦は、15~20℃ほどの多湿常温の部屋で絶えず撹拌されます。
たくさんの空気を吸うことで、大麦は元気な芽を出すことができるんですね!
この空気に触れさせる工程は、大きく二種類に分類できます。
- フロアモルティング式
- サラディンボックス式
フロアモルティング
大きなフロアの床一面に大麦を広げ、人がシャベルですくって撹拌します。
かなりの重労働で、職人はみな肩を痛めてしまうそうです。
ですが、今なお伝統を重んじてフロアモルティングを行っている蒸留所もあります。
大麦に対して3分の2程度まで芽が伸びたら発芽は完了で、グリーンモルトと呼ばれます。
大麦は元気な芽を出すときに、酵素を生み出します。
この酵素がのちにとても重要な役割をはたします。
大麦はここまで頑張りました!
ちゃんとほめてあげてくださいね!
乾燥~除根
出来上がったグリーンモルトを乾燥させます。
目指すはモルトの水分量4%ほど!
乾燥にはピートと呼ばれるものを使用します。
ココがポイント
ピートとは、植物が枯れて生えて枯れて生えてを繰り返し、長い年月を経て積もり積もった泥のようなもの。別名泥炭。
ピートを乾燥させ、火をつけて出てくる煙を使ってモルトを燻します。
この工程でウイスキーにスモーキーな香りがたくさん付きます!
キルンと呼ばれる屋根が付いた煙突のような場所の下でモルトの乾燥を行うので、乾燥中はキルンから煙がでます。
今はモルトを作る専門の業者がいるので、蒸留所でモルトの乾燥をするところは少なくなってきていますね。
ピートを使わないノンピートを売りにしているウイスキーも存在しますよ!
そしてなんと言ってもすごいのは、ピートは15㎝積もるのに1000年かかると言われています!
私たちが飲んでいるウイスキーは、1000年の大地の歴史が詰まっているんです!
いやこれスゴイことですね!
歴史を感じながら飲むウイスキーはさらに美味しく感じますね。
最後はモルトの芽を取り除いて完成です。
ウイスキー作りに欠かせない精麦まとめ
今回はウイスキーの原料であるモルトの作り方を解説しました。
モルトを作る工程の時点で、スモーキーな匂いがつくことが分かったと思います。
ウイスキーの複雑な香りや味わいは、すべての製造工程と密接に係わっているのでほんとうに面白いです。
それでは今回はここまで!
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